リツアンSTCのエンジニア枠、未経験や新卒でも入社できるのか?
会社の制度について質問を受けることが多いが、その中でも多いのが、この未経験者の採用可否に関する質問である。
僕はリツアンSTCに転職する際、10年以上の経験を積んだ状態で入っている。
なので、経験についてはあまり意識したことがなかったが、世間ではやはり経験が重視される傾向にある。
そんなわけで、会社の正式な方針を確認して、ここにまとめておいたというのが今回の記事である。
この記事を読めば、リツアンSTCの未経験者に対する採用方針が分かる。
興味がある方はぜひともご確認頂きたい。
リツアンSTCはエンジニア未経験や新卒でも入れるか?
さて、本題の「リツアンSTCはエンジニア未経験でも入れるか?」についてだが、結論から書くと以下の通りである。
2年程度、実務でプロジェクト経験を積んでから、リツアンSTCにチャレンジして欲しいです。
これは営業に確認した正式な見解である。
現状では未経験は極めて難しいという回答であった。
経歴によっては、書類選考で判断し、リツアンSTCとの面談もお断りする場合もあります
というのも付け加えられてきた。
やはり未経験者は厳しいね・・・。
ただし以下の補足も。
これまで個人開発などで開発の経験がある方、 目指される職種に関連する学習を大学などでされてきた方、 関連する資格をお持ちの方は、実務未経験でも就業できる可能性があります。
ポテンシャルが高そうか、あるいは何かしら努力しているかというところを見ているとのこと。
こちらの基準は2018年8月時点での話だが、基本的に変わらない方針となる。
リツアンSTCで未経験者や新卒の採用が難しい理由
では、なぜリツアンSTCは未経験者や新卒の採用が難しいのか?
その理由は以下の2つである。
- リツアンSTCはエンジニアに仕事場(派遣先)を与えることに特化している
- 未経験者、新卒がお客様から求められる人材ではない
エンジニアに仕事場(派遣先)を与えることに特化
リツアンSTCは、仕事場(派遣先)を与えることに特化している会社である。
良く言えば、「派遣先で自由にやってください」ということ。
悪く言えば、派遣先に放り込んだあとは「自分たちでよろしく」ということです。
未経験者を一から育てる余裕はない。
誤解のないように言っておきますが、エンジニアからの悩み相談やトラブル対応はしっかりと行う。
ただ、育成に関してはできないということをはっきり示している。
僕自身は部下をもった経験もあるので、育成しながらもできると思うが、万人はそうではない。
あとは、育成をする人はそれだけ大きな苦労を抱えることになるから、手当も考えないといけない。
制度面でもまだ整備されていないのが現状である。
未経験者、新卒がお客様から求められる人材ではない
派遣業は、お客様から求められる人材を現場に派遣するものである。
特にIT業界では即戦力が求められる傾向にある。
経験者でもミスマッチが発生する可能性があるのに、未経験者はもっての他と思うお客様は多い。
教育に時間とお金をかけたくないからこそのアウトソーシングなのに、本末転倒だから。
ただ、未経験とはいわないが、経験が乏しい人でもいいよというお客様はいる。
というのも、僕がいた前の会社はそうだった。
「こちらで教育するから、単価低めにさせてもらえないか」とお願いしていた。
その結果、自社の後輩以上にパートナーの人をみっちり教育していたのが僕である。
本当に苦労したので、育成者は高待遇にしないとダメだと本気で思っている。
リツアンSTCがエンジニアを教育する方法は?
リツアンSTCは高還元の給与をウリにしている。
なので、未経験者や新卒の育成や仕事割り当ての工数を減らすことが、会社のウリを存続する方策にもなるわけで、当面未経験者や新卒を採用することはできないだろう。
ただ、僕が少し考えてみた結果、以下の方式なら経験が少なくても採用できるんじゃないかと思ってツイートした。
お客さんがOKを出すことが前提だけど、未経験者でも自分で育てたい人がいたら、僕と一緒に働きませんか?と募集するのはありじゃないかな。
入った人はリファラル扱いにするってことで。— ひろ@リツアン/フリーランス風の正社員SE (@hrk_okd) September 10, 2019
リツアンのエンジニアが未経験者採用にダイレクトに関わって、良いと判断した人を自分の現場に入れて育てるスタイル。
実際、未経験者をOKとする企業は、ベテランエンジニアがいる現場に新人を送り込み、ベテランエンジニアに育ててもらう方式を採用しているだろう。
ただ、通常の会社では、育成手当みたいなものはほぼ無い。
少なくとも僕が前いた会社は手当なぞ無かったのだが、これは指導者に負担が大き過ぎるだけで、指導者にはメリットを見出せないことが問題である。
また、リツアンは各々がフリーランス的な働き方をしているし、そこそこお金をもらっているので、手当とかを出さないとやってくれないという側面もあり。
そんなわけで、新人採用をリファラル採用扱いにして指導者にもメリットを与えている。
これ、全部個人的な考えはあるが、誰かが本気になれば実現できるかもしれない。
結論:リツアンSTCのエンジニア枠は2年以上の有経験者
リツアンの採用について再度まとめると、以下の形となる。
- 新卒、未経験者の採用は困難
- 2年以上のプロジェクト経験を持つ人が対象
リツアンSTC自身が教育をする環境を構築する考えも必要である。
しかしながら、今はそれが実現できる状態にはない。
未経験者育成に大きなインセンティブを与えることで、その流れを変えられる可能性はあるが、リツアンは個人の活動を重視する人が多いので、実現には長い時間がかかる。
本来であれば、育成する会社、飛躍するための会社と会社の役割を分担するなど、社会的な構造改革が必要だが、現在はそうもいかない。
となれば、今は育成してもらう会社に頼る他ないという状況になる。
そんな形ではあるが、2年以上の実務を経験し、リツアンSTCを希望して頂けるならとても嬉しいことだ。
その際は、遠慮なくご相談頂ければと思う。