転職をする上で気になる点の一位、二位を争うのが給料です。
そりゃそうだ。
僕たちはお金をもらうために働いており、お金を得ることは極めて重要な課題です。
僕が所属する「リツアンSTC」は、給料が高いことで知られています。
僕が転職した理由も給料の高さですが、実際にどのような制度が整備されているのかをここでまとめておきます。
エンジニアの収入が気になる方はチェックしていただけたらと思います。
リツアンSTCの給料の制度

早速給料に関する制度といきたいところですが、その前に派遣会社の給与の支払われ方を説明しておきます。
リツアンSTCは派遣会社なので、お客様の元にエンジニアを派遣することで派遣先からお金を頂きます。
その中から年金や社会保険料、利益などを差し引いた金額をエンジニアに支給します。
例えば、ITエンジニア2〜3年目に相当する客先単価50万円の場合、34万円の給料(総支給)になる。
このときのお金の流れ図に示すと以下の通り。

会社がもらうお金16万円はマージンと呼び、客先単価に対するマージンの割合をマージン率と呼びます。
マージン率は派遣会社の健全さを示す一つの指標です。
この例でいえば以下の式で計算されます。
- (50万 – 34万) / 50万 = 16万 / 50万 = 32%
前置きが長くなったが、上記を踏まえてリツアンSTCの給与体系とマージン率を見ていきます。
リツアンSTCでは、1年目~3年目、4年目~10年目、11年目以降で給料の支払い額が大きく変わります。
具体的には以下の通り。
- 1年目~3年目:マージン率:32%
- 4年目~10年目:マージン:社会保障費+65,000円(プロフェッショナル契約)
- 10年目以降:マージン:0円=社会保障費のみ(さよならマージン)
1年目~3年目:マージン率32%
まずは1年目~3年目の給料ですが、下記画像の通りになります。

契約内容によっては、時給じゃなくて月固定であったり、精算幅(140時間~180時間など)が設けられたりしますが、この早見表に沿っています。
全国平均のマージン率をはっきり確認できる資料を見つけられませんでしたが、派遣業界全体では30%、ITでは40%前後と言われています。
そんな中、リツアンSTCのマージン率は1年目から3年目は32%。
業界内でもトップクラスの数値です。
そして、マージン率を公開しているということは、給料はクライアントからもらえる金額の変更に追従することになります。
単価上がれば給料上がるし、逆も然り。
単価上がったことは、当然本人にも通知されます。
会社間の金額も契約書にばっちり書かれているので、いつの間にか搾取されることはなく、安心できる制度になっている。
4年目~10年目:マージン社会保障費+65,000円(プロフェッショナル契約)
リツアンで特筆すべきは4年目以降です。
4年目~10年目のマージン率は平均で19.1%。
平均というのは理由があって、会社のマージンが社会保障費+65,000円になり、マージン率が人によって異なるからです。
この制度は、リツアン内では「プロフェッショナル契約(プロ契)」と呼ばれており、契約を行うには条件があります。
- クライアントからの評価 ⇒ クライアントからのクレームや改善指導など、著しく勤怠が問題でなければ誰でもクリア可能
- リツアンSTCからの評価 ⇒ タイムカード(出勤簿)が正しく記入でき、請求書やご自身の給料の計算ができればクリア可能
真面目に業務をこなしていれば、絶対にクリアできる簡単なものです。
一点デメリットがあるとすれば、交通費が支給されなくなることくらいですね。
10年目以降:0円=社会保障費のみ(さよならマージン)
11年目以降になると、驚くべきことにマージンは社会保障費のみになります。
つまり会社の利益は0円。
会社的には「さよならマージン」と言って宣伝していますが、認知度はそう大きくなさそうですw
4年目~10年目のマージンは社会保障費+65,000円なので、利益分に相当65,000円が毎月アップするということ。
つまり、年収にすれば780,000円アップとなります。
僕がこのままリツアンに在籍した場合、本制度が適用されるのは46歳からです。
仮に60歳まで仕事をした場合、780,000円を14年間分受け取ることができます。
その合計額は以下の通り。
- 780,000(円) × 14(年) = 10,920,000(円)
さらにもう一つのシミュレーション。
25歳からリツアンSTCに入社して、60歳まで働いたと仮定した場合はどうなるか?
- 780,000(円) × (60-(25+10))(年) = 19,500,000(円)
どちらもかなり大きな金額ですね。
元々高還元な上に、これだけ給料が上乗せされると考えたら、とても嬉しいものです。
ただ、さよならマージンの社員が増えたとき、会社は健全に保てるかという課題は出てくるので、会社の動向はしっかりと把握しておく必要はあります。
退職金とボーナスはない
リツアンSTCの決定的な特徴としては、退職金とボーナスが存在しないことです。
これを残念と考える人も一定数いると思います。
ただ、リツアンはボーナス分を月の基本給に充てることで、残業代や傷病手当を高くするという考えです。
そもそもボーナス自体は、支給するも支給しないも会社次第です。
会社の業績が芳しく無くて、削られた経験を持つ方は多いことでしょう。
僕の経験上、会社員がボーナスで喜んでいるのは少数です。
大体の人は今年も少なくてガッカリだと言っている。
お金もらえるのに残念な気持ちになるボーナスという制度、何かしら問題があるのでは?
退職金に関しては、先に紹介した10年目以降のさよならマージンがその代わりと思っていた方がよいでしょう。
最後に:リツアンSTCは低マージンで高還元を実現
リツアンの給料の制度とマージン率を再度まとめておく。

給料が低い方がハングリー精神は生まれるのは確かです。
しかしながら、金銭的に余裕がない状態は日常でもイライラが多いし、周囲を傷つけてでも金を得ることにも繋がりかねません。
だからこそ、正当な判断基準を持ち、高い給与を実現する仕組みを持つ会社に在籍すべきだと僕は思う。
リツアンSTCは制度がはっきりと明示され、低マージンで高還元を実現しています。
そのためにも、派手な事務所は持たず、運用が面倒は制度はなくし、リファラル制度の活動などで採用費の削減に取り組んでいます。
大企業と比べると、福利厚生などで物足りないのは確かです。
けど、そのマイナスを負ってでも給料へ反映する仕組みは、多くの人が納得できる制度だと考えています。
また、単価アップが自分の給与にも反映されるなら、エンジニアも頑張って単価上げようという気持ちになります。
やったことが報われる、この当たり前のことが大事です。
お金を払う意識が低い会社いくら頑張っても、給料は増えません。
給料を増やすには、エンジニアにしっかりと還元する考えを持つ会社に転職することが必要です。
そして、リツアンはエンジニアへの還元を第一に考えています。